1月から始まったドラマ、「隣の家族は青く見える」は妊活に励む夫婦が題材とか。
あらためて妊活って今の世の中の大きなテーマだなとしみじみ…
かく言うわたしも少なからず妊活というものを意識した人間。
ルイボスティーに葉酸サプリ、その他もろもろサプリや鍼に排卵日の見分け方まで、浅く広く調べては経済的・時間的に無理のない範囲で試したものです。
(葉酸は妊娠に結びつくというよりも、妊娠が分かる前から摂っておいた方が良い、というものなんですけどね。
なんだか妊活のためのサプリみたいな売り方をされている気がします。)
正直なところ、最初の頃は実験感覚で結構楽しくやっていました。
それが、数か月試してみて「これは危ないな」と思ったんですよ。
だんだんと藁をもつかむような気持ちになってきて、ちょっとお金のかかることも試してみようか…となってしまう。
このまま続けたら追いつめられる、と察したところでブレーキをかけ、ひとまず仕事をやめて身体を休めようか…と思っていた矢先に妊娠が発覚(そして出産)しました。
単純に、ハーブティーやサプリメントを紹介するブログを見ているうちに、そのアフィリエイト臭に嫌気がさしたというのもありますが。
妊活は勉強のように努力すればするだけ成果が出るわけではありません。
「気休めになるならお茶くらいは」という考えもあると思いますが、飲んでも飲んでも効果が出ない、でもいつか効果が現れるかもしれないからやめられない…というのは精神的にまいるものです。(お金もどんどん使ってしまうし。)
そして、全てではないですが妊活応援を前面に出してしているような商品のショップサイトはこのような心理をうまく利用しているような気がしてなりません…
なので、私個人の考えとしては、もっと根源的なこと(食生活や睡眠習慣の見直しや身体を冷やさないことなど)にとどめた方が精神衛生上もいいと思います。
さんざん妊活関連の記事を眺めて自分自身が食傷気味になったので、正直このテーマを書くのもどうかと思いましたが、このところ妊活がビジネス化しているのがどうも目につくなと思い、僭越ながら一言二言、物申してみようかと。
通うほどに追いつめられた「不妊専門」鍼灸院
以前、不妊に特化した鍼灸院に通ったことがあります。
初診の際はとっても親身に相談に乗っていただき、通うだけでも気持ちが楽になるかも…なんて思っていました。
しかし、回を追うごとに「こんなお腹では流産する」(あらためて活字にすると酷い言葉)と言われたり、「今ちょうど〇〇キャンペーンをやっています。これで効果が出る方もいますよ」と言われたりするうちに、私のやる気もトーンダウン。
気付けば、通うだけで追いつめられる鍼灸院…
ということで、通うのをやめました。
ちなみに、「こんなお腹では流産する」の根拠はいまだに謎です。
(妊婦健診をした複数の産婦人科のどの先生にも言われませんでした。)
これは極端な例ですが、わざわざ脅されに通うことはありません。
少しでも気持ちが追いつめられるようなところであれば、通わない方がましだと思います。
その後、特に不妊専門でない鍼灸院に通いましたが、脅しも宣伝も一切なし。
(普通そうなんですけどね…)
私の場合は鍼灸と妊娠の因果関係はよくわかりませんでしたが、少なくともシンプルに身体の不調に向き合うことができたのが何より良かったと思います。
検査の重要さ
いわゆる「ブライダルチェック」のようなものを受けなかった私。
一通りやるとお金かかるんですよねぇ…ただでさえ結婚は何かとお金がかかるのに。
がしかし、今となっては、どんなお茶やサプリを試すよりもまずは可能な範囲で検査を受けるべきだと思っています。
実は、私自身も「卵管造影検査」で卵管に詰まりがあることが発覚しました。
説明すると長くなる(&検索するとたくさん情報が出てきます)ので割愛しますが、平たく言うと、どんなにタイミングを合わせても意味がなかったであろうという…。
コレ、本当に恐ろしいと思います。
本当か嘘かわからないですが、朝食に目玉焼きを出してご主人に排卵日をお知らせするという人もいるくらい、妊活にとって重要なキーワードの「タイミング」。
夫婦共働きだとタイミングを合わせるのも大変なのに、どんなに合わせてもうまくいかないときのむなしさ…
検査を受けずに何年もタイミングを合わせることばかり続けていた(のに意味がなかった)と分かったら、悔やんでも悔やみきれません。
もちろん検査で原因が明らかにならない場合もありますが、何年も経ってから気付くよりは一通り検査をした方が気持ち的に楽というもの。
お互い平日に仕事をしていると難しいような検査もありますが、悔いのないよう、できるものから始めることをおすすめします。
特別なものを取り入れるより、身体を整えること
先ほど、妊活用のハーブティは飲まなくていいようなことを書きましたが、飲むことで心が癒される・身体の調子がいいのであれば、続けてもいいと思います。ただ、飲むのをやめてしまったら子供ができないかも、とは思わないこと。(実際、私は飲むのを止めましたが授かりました。)
お茶やサプリメントと同じくらい、妊活中の女性の心にぐいぐい迫ってくるのがヘルスケア本です。「〇人の女性を妊娠に導いた先生」みたいなキャッチフレーズとともに売られている本、ありますよね…
もれなく私も何冊か読みました。
今内容を思い出そうとしてもどれも記憶に残っていないので紹介しませんが…
あえて一冊ご紹介させていただくとしたらこちら。
血流がすべて解決する(Amazon)
こちらの本、妊活中ではなく、産休中に見つけたものです。
なんせ、「読めばあなたにも子供が!」みたいなフレーズがないので、妊活中にはヒットせず。笑
子供が生まれた後のために、単純に身体に良いことをしたいなぁと思っているときにたまたま見つけた本ですが、この本を書かれた先生は漢方薬剤師で、多くの不妊に悩む女性の相談を受け、そして妊娠に導いた実績のある方だそうです。
語り口(?)も穏やかで、「〇〇しろ、さもなければ一生子供はできないぞ」みたいな脅迫めいた表現もなく、あくまで身体をより良い方向に向けるためのアドバイスが書かれています。
世の中の「不妊専門」の方々が、皆同じように真摯に患者に向き合っていたら、どれだけ救われるか…と思います。