ライフスタイルを変えた、ライフスタイル本

これまでになかったライフスタイル本

私がHonestな生活をめざすきっかけとなったジェシカ・アルバの著書、THE HONEST LIFE

ジェシカ・アルバはアメリカの女優として知られていた方ですが、いまや「The Honest Company(オネスト・カンパニー)」を共同経営する実業家としてもメディアに露出するようになってきました。

ドラマ「ダーク・エンジェル」に出演していた時からひそかに好きだった彼女、このところ見ないと思っていたらいつの間にか会社を立ち上げていたようです。

そんな彼女が出したこちらの本ですが、ジェシカ・アルバのライフスタイルBOOKという若干ポップなふれこみで売られています。

最近多いですね、ライフスタイル本。

30日私服コーディネートとか、行きつけのカフェとか、脈絡のないセクシー写真とか…

タレント界隈で流行りの新しい稼ぎ方なのかなと冷めた目で見ていたのですが、つい表紙の笑顔につられて私も買ってみました。

結果、気付けばHonestlyなんていうブログまで始めています。

残念ながらこちらの本、近ごろ書店の一角を占めるライフスタイル本コーナーでもあまり見かけないシロモノ(?)なので、立ち読みでちらっと見ることができません。

ということで、ここで簡単にご紹介したいと思います。

マスメディアが教えてくれないこと

ライフスタイル本といえば、ヘルシーな料理のレシピやオリジナルの美容法などを紹介するものが多いですが、この本の特徴はファッションや食、美容といった各テーマのところどころに注意したい有害物質リストなるものが記載されているところです。

最近では近所の書店でも食品や化粧品に含まれる添加物に注目した本を見かけることがありますが、マスメディアで大々的に取り上げられることは少ない印象です。

背景にはいろんな事情があると思いますが、実際のところ身体に与える影響がわかりにくいということもあると思います。

日本における食品添加物で言えば、食品衛生法に基づいて厚生労働大臣が使用を認めた「指定添加物」だけでも400品目以上、そのほかに日本で古くから使用されていて使用・販売が認められている「既存添加物」など、添加物リストとして公表されているものを合わせると合計1500品目以上もあります(*注)。将来発症する病気や日常のプチ不調が、今まで口にしてきた添加物と関係しているかを簡単に特定できると思えませんよね。

(*注: 食品添加物リストは厚生労働省HPで閲覧することができます。)

まして日本に住んでいると、そんなに危ないものをわざわざ商品に表示してまで売らないだろうとさえ感じませんか?

私自身も、「無農薬野菜や国産肉の方が良いだろう」くらいの意識しかありませんでした。それが、この本を読んでからというもの、野菜を買うときは原産地、加工食品を買うときは原材料表示、そして化粧品を買うときには成分表示につい目がいってしまうように。

それでも、何でも無添加のものを買おうというのは現実的に厳しいし、やたらとお金がかかりそうなものです。

モデルやタレントの方々が出されている本を見ると、海外のオーガニック化粧品やおしゃれなオーガニックレストランが紹介されていても、現実的にはどこで買えばいいのかわからなかったり、高価で日常的には使えなかったり、お店の場合は敷居が高くて行きにくいと感じることがあります。

結局ライフスタイル本といっても、ファッション雑誌や高級なインテリア雑誌を眺めているような気分になることもあります。

ジェシカ・アルバが追求するもの

ジェシカ・アルバは「安全性の高い製品を選ぶために機能性の低さや高い価格を我慢しなければいけないのか?」という探究心から前述のオネスト・カンパニーを立ち上げたとのこと。たしかに、お金をかけずに簡単にマネできる生活のヒントが紹介されていますが、それでいてハリウッド女優らしいスタイリッシュさもあって、堅苦しい専門書のようなものでもありません。

(ちなみに、「私服1か月コーディネート」はありませんが、「持っておきたい6つの小物」や「古着をおしゃれに着こなす方法」など、ファッションのアイディアを掲載したページもちゃんとあります。)

LOHAS(ロハス)もエコもオーガニックも、細く長く流行ってはいるものの爆発的に広まらないのは、「○○はだめ」「○○しないとだめ」みたいなのが、モノにあふれた生活に慣れた日本人には窮屈な感じがするのと、マスメディアに貢献している大きな広告主の利害とか、経済的な効果とか、大人の事情があるんだろうと思います。

人気モデルが「○○の化粧水はおすすめ♪」と言っていても何となく信じられないと思うことはないでしょうか。

でも、ハリウッド女優である彼女が「口紅に含まれる××は危険」と言っていたら、気になりますよね。

なんせ、自分が広告塔になってモノを宣伝するのも彼女たちの仕事。わざわざ仕事のチャンスを減らすようなことをして大丈夫なのかと余計な心配をしてしまいます。

だからこそ、文字どおり「偽りのない」生活のヒントがのっているこちらの本は、書店に並ぶ他のライフスタイル本とはまったく違うものになっています。

オーガニックもLOHASも続かなかった人。

「断捨離」も「もたない暮らし」もあきらめた人。

そして、ライフスタイル本にはもう飽きたという人も。

自分のなかにあたらしい価値観が生まれるかもしれません。

 

※前述のとおり書店では見かけたことがないのですが、私はAmazonで購入しました。

THE HONEST LIFE(オネスト・ライフ) ジェシカ・アルバ

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ところで、オネスト・カンパニーのホームページを見たら、なんとブログの名前がこのブログと同じでした・・・。迷いましたが、ドメインも取得してしまっていたので、このまま使うことにします。ごめんなさい。