キャッチーなタイトルの本ほど手にとるのをためらうと前回のブログに書きましたが、キャッチーな言葉を考えているうちに更新が空いてしまいました。
あっという間に2016年も1か月が終わってしまう・・・。
突然ですが、昨年はナチュラルフードコーディネーターという資格の通信講座を受けました。
その影響で、お米は玄米、野菜は有機栽培のもの、調味料もできるだけ添加物がないものを!!と手当たり次第にHonestっぽいものを試しながら過ごしてきたわけですが、人並みに噂の健康食品にも手を出しました。
そのひとつがいわゆる酵素ドリンクといわれるものです。
色んなものが市場に出回っていますが、原材料をよく見ると香料が入っていたり、安息香酸ナトリウムという保存料が入っていたり、いまいち「ナチュラル」とは思えないものも多くあります。
ということで、もちろん香料や保存料が無添加の酵素ドリンクを選んで飲んでいたのですが、それも数か月続けてやめてしまいました。
前置きが長くなりましたが、酵素ドリンクをやめるきっかけとなったのがこちらの本です。
健康になる野菜・ならない野菜: 自然界から見た、食の原理原則 (RUMIX)
最近こういうタイトルの本が多くて食傷気味ではありますが…。
今回もKindleにて1か月限定で無料で読めるチャンスがあって手に取りまして、読んだ後に結局購入した本です。※ちなみに、そんなにためらうほど法外な値段ではありません(←300円)。
この本が酵素ドリンクについてどうこう書いているというわけではないのですが、ただ漠然と「違うな」と感じたためです。
私のようにトレンドの影響を受けて何かしらの健康法を試したことがある人が多いと思いますが、著者の清水さんもその一人だったとのこと。
さまざまな健康法を試したのち、マクロビオティックを経て、お父様がはじめた農業がきっかけで有機農業に携わり、「有機野菜がもっと普及すれば病気に悩む人は少なくなるはず」と考えるようになられたそうです。
そんな著者が「自然農」に出会い、やがてご自身が長年悩まされていた花粉症からも解放された話などがたっぷりつづられています。
この「自然農」にはさまざまな定義があるようですが、一般的には「水や肥料を一切使わない農法」という意味で使われるそうです。
慣行農法という一般的に行われる農法では、農薬や化学肥料を使うことで野菜を効率的に作ることができますが、「不自然」な方法による増収で栄養価の低下や環境汚染が指摘されていますね。
一方の有機農業は、地球にできるだけダメージを与えないのが基本で、農薬や化学肥料を使わらず、有機肥料(生きているものとその糞や死骸など)を使います。
私自身は花粉症ではありませんが、普段口にしているものが心身の状態に影響することは感覚として理解していました。
そして、「有機野菜=「自然」→健康!」という意識がどこかにあったと思います。
しかし、この本を読んで気が付きましたが、慣行農法も有機農業も、人の手が入っている時点で「自然」ではないんですよね。
著者はこのように書いています。
「人間に飼われているペットも生活習慣病、家畜も病気になるからと薬漬け。野山を駆け回る動物に、生活習慣病は蔓延しているでしょうか。薬は必要でしょうか。」
「本来の生命力は、厳しい自然の中を知恵と努力で必死に耐え抜いた生物に存在するもので、人間がエサを与え細胞がふくらんだ動物や植物には存在しません。」
私は野山を駆け回る動物が健康かどうかはわからないですが…、人間がかかわる生き物が不健康になっているのはニュースなどを見ていて感じる人は多いと思います。
また、この本がきっかけで自然栽培について調べる中で、安易な循環型有機農業の危険性を指摘する声も見つけました。(自然栽培「そらの通販」さんhttp://muhiryou.jp/?tid=17&mode=f38)※こちらは本の中で紹介されたものではありません。
本の中でも、「野菜信仰」という表現が使われ、“健康を意識して野菜を食べるなら、「その野菜の中身はどうか」ということが重要”と指摘されています。
著者のように「自然農」を実践するのは現実的には容易ではありませんが、「自然とは何か」、「健康とは何か」を考え直すだけでも、日々の選択も変わってくるのではないでしょうか。
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ところで、冒頭にふれた酵素ドリンクについて。
やめようかどうしようかと考えていたときにふと思ったのですが、こういった「身体に良い」と信じて始めたものって、なかなかやめられないんですよね。
今まではそれなしでも平気だったはずなのに、「今やめたら不調になっちゃうかも?」と妙に心配になってしまって。ヘルスケア業界ってうまくできているなぁとあらためて感じました。
とはいえ、やっぱり何もしないのは心もとない…ということで、朝や日中に白湯を飲む習慣を始めました。
身体を温めた方がよさそう、という単純な発想だったのですが、なんとしばらく悩んでいた顔周り(耳付近)のガサガサが完全になくなりました。
このガサガサ、あるとき急に現れて、荒れがひどいときは出血もしてしまっていたんです。
ひどくなったのは真夏だったのですが、皮膚科で相談したところ「汗が原因」と言われました。
「え、前から汗っかきなんですが…」とささやかな抵抗をしたら、「加齢で皮膚が負けちゃうんですよ」という塩辛い回答が。
皮膚が汗に負けるなんて…と納得できなかったものの、処方された塗り薬でごまかせつつ、2年くらい悩んでいたガサガサ。
結局、顔周りに汗をほとんどかかない秋も冬もガサガサしていたのですが、それが白湯できれいになくなりました。
朝は内臓を温めることによって身体を目覚めさせ、消化をよくするといわれる白湯。
まだメカニズムはよく分からないですが、白湯の健康効果もぜひ調べてみたいところです。