タール色素不使用・定番で使うリップ

今季トレンドのチョコリップと気になる着色料

街は早くもクリスマスモードで、季節は秋から冬に移り変わろうとしていますね。

今年の秋冬メイクのトレンドは何といっても「チョコリップ」。

その名のとおりチョコレートのような色をしたブラウン系のリップです。

冬といえばチョコレートのCMが増えたり、ホットチョコレートが飲みたくなったり、バレンタインがあったりと、イモ・栗・かぼちゃと同様にチョコの存在感が増す季節ですが、今年は化粧品までチョコ旋風。百貨店系の化粧品ブランドもこぞってチョコリップを出しています。

化粧品の新商品情報にはできるだけ飛びつかないようにしている私ですが、ちょうど使っていた口紅がなくなりそうだったので某ブランドにて購入しました。

私は肌の色がオークル系なので、普段からベージュやコーラル系の口紅やグロスを使うことが多いのですが、ブラウン系は今回が初。黄色人種の日本人の肌にもなじむし、秋冬のこっくりした服の色味にも合うし、チョコリップ最高!と例にもれず気に入ってしまったのですが、気がかりなのがその成分です。

私が買ったこのリップ、成分に着色料の「黄色4号」が入っています。

黄色4号(別名タートラジン)はタール色素の一つで、食品添加物として厚生労働省により使用が認められているものです。こちらの添加物は、赤色40号・赤色102号・黄色5号とともにADHD(注意欠陥/多動性障害)との関連性が英国の研究により示されています(*注1:英国食品基準庁HP)。インターネットで調べると関連する情報がたくさん出てきますが、日本ではあまり話題にあがらないので不思議です。

タール色素不使用のリップ探し

問題は、私が買ったチョコリップがたまたまこの着色料を含んでいたという話ではなく…

この春に別のブランドで購入したコーラル系のリップスティックの成分を確認したところ、こちらにも黄色4号。

ならばと思い、ナチュラル系と一応いわれている別の人気ブランドでも調査したところ、やはり黄色4号…。なかなかの頻度で使用されています。

(着色料なので、含むか含まないかは商品の色にもよります。私が調べた印象では、やはりベージュ系やコーラル系に含まれていることが多かったです。)

使用が認められている添加物なので、使用すること自体に(法律上は)問題はありません。

とはいえ、せっかく食べる物に気を付けていても愛用の化粧品に気になる添加物が含まれているのはいただけないですね。

まして口紅は飲食によって知らず知らずに口から入ってしまうもの。ペットボトルや自前のボトルについた口紅の跡を見るたびにどきどき。食事前にはティッシュでオフできますが、仕事の日に水を飲むたびに拭くのも面倒で、悩ましい日々…。

ということで、タール色素不使用のリップを探すことにしました。

(ちなみに、インターネットで「タール色素不使用 リップ」みたいな単語で検索すると、簡単に色々出てきますので、気になる方は調べてみてください。)

いくつかの候補に絞り、身近に取扱店がある場合はテスターを使用させていただき、お試し。

最終候補に残ったのが江原道(KohGenDo)のマイファンスィーリップスティックです。※記事執筆時はリニューアル前のもの。現在は洗練されたデザインにリニューアルされてカラーバリエーションも豊富です。

Webサイトの商品情報をみると、合成香料・合成色素・石油系鉱物油・パラベン不使用と記載があり、期待が高まります。

難点は、ほかのナチュラル系ブランドに比べて扱うお店が少なく試しにくいところです。

足をのばせばあることはあるのですが、セレブな香りが漂っている気がしてちょっと気軽に入りにくい雰囲気なので断念。

ひとまず気になるところはブランドのWebサイトとインターネットを頼りに調べてみることにしました。

タール色素以外の気になる添加物と、使用感

黄色4号から少し話がそれますが、こちらの成分表示を見て気になった酸化チタン。

化粧品成分に詳しくないので、酸化チタンという化学的な名前にびびりまして・・・

他の化粧品ブランドでも確認したのですが、思いつくブランドのリップには大体入っています(と最近気が付きました)。

酸化チタンは酸素中に光を当てると活性酸素が発生するということで、肌にダメージを与え老化を促進させるといわれています。

さらに、ナノテクノロジーを使用していると物質の表面積が増えることにより酸化作用が活性するため、ナノ化していない(「ノンナノ」というらしい)商品を選ぶのがいいとのこと。「ノンナノ」でない酸化チタン入りの化粧品を使うなら、必ず表面がコーティングされたものを選ぶのが良いそうです。(*注2:ナチュラルコスメ・マニアさんを参考にしています。)

早速こちらの商品をインターネットで調べたのですが、商品名とこれらのキーワードで検索したものの、確信の持てる情報は見つからず…

ならばということで、直接お問い合わせすることにしました。

私は基本的な知識が皆無に等しいので、素人の体で控えめにお尋ねしました。ポイントは以下の2点です。

・酸化チタンはナノ化されているか

・ナノ化されている場合、影響を避けるためにはどのような方法があるか

江原道さんのオンラインショップのお問合せ画面から問い合わせて、ほんの数時間でご返答がありました。

※問合せをするにはまずオンラインショップで個人情報の登録が必要です。

結論としては、こちらの商品ではナノマテリアルは使用されておらず、さらに酸化チタンはコーティングをしているとのこと。

コーティングについてはお聞きしていなかったのですが、やはり問い合わせる方が多いのでしょうか…。

そして、ナノマテリアルは使用していないということで、酸化チタン以外もナノ化されていないことが判明!(そもそも、ナノ化するような成分がどれなのかも分からないのですが…。)

感じの良いお返事をいただいたこともあり、購入決定です。

色は4種類ありましたが、私は肌の色にあわせて「自然で洗練されたベージュ系」(BE403)を購入。

流行りのチョコリップのような色はありませんが、日常使いできる定番色を探すにはいいですね。

Webサイトで注文して2日ほどで到着しました。便利な世の中です。
1129

なんだかんだ言っても、やっぱりうれしいMADE IN JAPANの文字。

1129-2

長さはふたをした状態で人差し指くらい。

値段のわりに小さいというレビューもありましたが、私は劣化する前に使い切りたいのでちょうどいいサイズ感です。

1週間ほど使用したので、個人的な感想を簡単に書きますね。

1.皮剥けなし

私は唇が敏感なので百貨店やドラッグストアに売っている口紅を使うとたいてい皮がむけてしまうのですが、きっと合わない成分が入っていたんですね…。一番大事なポイントをクリアです。

2.上品なツヤ

ナチュラル系コスメにありがちなマットな仕上がりではなく、ちゃんとツヤっとします。なかなかツヤの出るリップが見つからなかったので、これもうれしい。

CMや雑誌に出てくるような今どき(?)の口紅に比べると「うるツヤ」感は劣りますが、オーバー30としてはちょうどいいですね。

3.落ちにくい(!)

予想外によかったのは落ちにくさです。いつも飲み物を飲んだ後にカップなどにつく口紅の跡が気になるのですが、こちらはあまり気になりません。

飲食時に無意識のうちに口に入ってしまうのが気になっていましたが、少しでもその量が減ってくれるのはありがたいですね。

***

と、良いところばかり書きましたが、色が4種類だと選択肢が少ない気も…。

贅沢を言えば、肌の色や季節に合わせて変えられるように、ブラウン系やパープル系もあるといいですね。

成分の関係で難しいのかもしれませんが…

しばらくはトレンドのチョコリップとこちらの定番リップをTPOによって使い分けて楽しみたいと思います。

*注1: 英国食品基準庁(Food Standard Agency)のHP
http://webarchive.nationalarchives.gov.uk/20120206100416/http://food.gov.uk/news/newsarchive/2008/apr/coloursadvice

*注2: ナチュラルコスメ・マニアさんを参考にしました。
http://www.nc-mania.com/0_seibun/sa_sankachitan.html

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※私が注文した時は注文から2営業日で届きましたが、ネット通販としてはかなり早い方ですね。
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